女性特有の症状や治療について
女性の健康の為に
女性の一生はホルモンの影響を大きく受けます。
身体は常に変化し、些細なことで心身のバランスが崩れやすいものです。
ホルモンとは体内の臓器から血液中に分泌される物質です。
分泌されたホルモンが血液によって全身に運ばれると特定の細胞に働きかけて生命の維持や感情のコントロールなど体に様々な影響を与えます。
ホルモンバランスが崩れるということは、分泌されるホルモンの量が多かったり少なかったりすることや、正常なタイミングで分泌されなかったことを言います。
女性の場合、ホルモンバランスを崩す原因はストレスによるものが多いとされています。
それぞれのライフスタイル、ライフステージで受けるストレスは消化できずにため込んでしまうことがほとんどです。
当院のスタッフは長年女性の悩みや痛みと向き合ってきました。
あなたの年代に合わせた施術法がきっと見つかるはずです。
女性特有のお悩み
思春期から成人期、更年期、老年期を迎えるまでに悩まされる原因が特定できないあらゆる体調不良。
辛い時に薬が手放せない方も多いでしょう。
当院では骨盤と背骨を中心とした筋肉・骨格のゆがみや、体の内面の健康を維持する気・血・水(エネルギー・血液・体液)のバランスを整える施術で、症状に悩み続けるよりも活動的な毎日が送れる身体作りを推奨します。
月経困難症(生理痛)
月経困難症は子宮を収縮させる物質の過剰分泌や子宮筋腫、子宮内膜症などが原因と言われており、およそ女性の80%が何らかの症状を訴え、その半数は日常生活が困難になり、服薬をしています。
東洋医学ではツボの刺激や、お灸による温熱療法で、へその周りや下腹部に溜まっている古い血を流すことで症状が改善すると言われています。
また、子宮すっぽり収まっている骨盤からのアプローチも大切です。歪んだ骨盤を調整することにより排卵痛の軽減、便秘、冷えの緩和も期待できます。
主な症状
強い下腹部痛、腰痛、頭痛、吐き気、むくみ、しびれ、冷えなど
摂食障害
神経性食欲不振症(食べられなくなる)と神経性大食症(食べ過ぎてしまう)の二つに大別され、9割が女性に見られます。
また、思春期に発症することが多いので成長過程への影響も心配されます。原因ははっきりとわかっていませんが、自分が理想とするボディイメージの為の誤ったダイエットや受験のストレス
などと言われています。
発症からの期間が長ければ長いほどダメージは大きく、中枢が乱れて器官もうまく働けなくなっています。
身体的不調だけでなく、心理的な不安や葛藤といった思春期独特の精神的な問題も関与していますので、心に寄り添いながら治療を進めていくことが大切です。
主な症状
月経異常、低血圧、低血糖、むくみ、産毛の密生、不正脈、意欲低下など
PMS
月経開始の3~10日前から起こる精神的、身体的症状の不調で、月経開始に伴って症状は軽減していきます。
感じる症状は毎月違うことも多く、およそ200種類あると言われ、多くの女性を悩ませています。
20代~40代にかけて多くみられ、特に30代は症状が重いとされています。
原因は女性ホルモンが大きく関係しているのですが、これは女性ホルモンがしっかり働いてくれている証拠でもあります。
PMSと上手に付き合っていくには症状を重くさせているストレスの軽減や生活習慣の改善が大切ですが、もちろん施術により症状の緩和も期待できます。
主な症状
肩こり、頭痛、めまい、便秘、下痢、冷え、だるさ、むくみ、生理痛、生理不順、無気力、お肌のトラブル、のぼせ、多汗、ほてり、動悸、息切れ、抜け毛、気持ちの落ち込み、イライラなど
妊活・不妊
健康な体作りのために薬の服用を最も避けたいデリケートな時期。
そんな時に鍼灸治療はとても最適です。
これから本格的に取り組みたいという方はもちろん、なんとなく始めていてなかなか結び付かない方も東洋医学の視点から体を見立てて妊娠に向けた体づくりをサポートします。
施術は女性鍼灸師が担当します。
不妊治療を受けている場合は、ほとんどの方が産婦人科と併用で来院しています。
体の内側から健康になることはとても時間がかかりますが、その時を迎えた時に最大限の力を発揮できるよう、しっかり準備をしましょう。
主な症状
月経不順、気持ちが落ち込みやすい、眠りが浅い、太りすぎ痩せすぎが気になる、体の冷えが気になる、基礎体温が低い、流産後の体調不良など
マタニティケア
妊娠中、お体はどんどん変化していき、同時に今まで経験した事が無かったような不調も出ます。
体の痛みはもちろん、気持ちも不安定な状態が続くことでしょう。
施術は基本的に側臥位(横向き)で行い、安定期に入ってから、出産の直前まで受けることができます。
逆子の場合はお灸によるアプローチもしておりますので、なるべく早めからの施術をおすすめします。
主な症状
腰痛、背部痛、肩こり、逆子のお灸、腱鞘炎、尿もれ、むくみ、足がつる、気持ちの落ち込み、イライラ、お肌のトラブルなど
産後のケア
出産は全治二か月のケガをすると同じくらい体がダメージを受けます。
昔は出産がきっかけでその後も慢性的な痛みを抱えてしまったり、体型が変わったりすることが多かったのですが、今では産後のケアが一般的になりましたので出産前の体の状態に近づけることができます。
骨盤が気になっている方は出産後の痛みが和らいだらすぐに施術を開始することをおすすめしますが、慌ただしい時期に治療に行く時間を作ることはとても難しいことでしょう。
そのような方で、出産から一年以上経っていても骨盤の調整は可能ですのでご安心下さい。
また、小さなお子様連れで来院を希望される方はお電話にてご相談ください。
当院はお子様連れでご案内できる環境も整えております。
主な症状
腰痛、背部痛、肩こり、腱鞘炎、尿もれ、股関節の痛み、恥骨の痛み、体型の悩み、気持ちの落ち込み、イライラ、お肌のトラブル、産後のセルフケア指導など
更年期障害
日本人女性の平均閉経年齢は約50歳。それに伴い卵巣の機能低下などから起こる体のバランスの乱れのうち、日常生活に支障をきたす病態を更年期障害といいます。
ちょうどこの時期は子供の自立、夫の昇進、家族の介護など特徴的な心理的変化も重なることが多く、自律神経失調や精神的症状を出しやすいとされています。
運動療法、食事療法はもちろんですが、手技療法、鍼灸療法などもリハビリとして非常に有効だとされています。
主な症状
のぼせ、ほてり、動悸、めまい、情緒不安定、抑うつ気分、肩こり、手のこわばり、食欲不振、湿疹、かゆみ、排尿障害など
サルコペニア・ロコモティブシンドローム
サルコペニアとは高齢者の身体機能低下の要因で、「筋肉の喪失」を意味し、普通に歩く事や飲み込むことが困難になってしまう事で、ロコモティブシンドロームとは高齢化によりバランス能力、歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態を言います。
いずれも加齢による筋力の低下が主な原因です。
およそ65歳以上になると運動機能の低下から肥満になり、それが関節の負担になる、転倒のリスクが増す、飲み込むことが難しいと食欲が減少し、栄養不足になってしまうなどの問題が起きてしまいます。
特に女性は男性に比べて筋肉量が絶対的に違いますから、筋肉の衰えも早い傾向にあります。
当院の施術者は『中高老年期運動指導士』の資格を有しておりますので、サルコペニア、ロコモティブシンドロームに有効な適切な運動療法の他にも様々なアプローチが可能です。
筋肉の衰えはまず足から始まります。
老後生活を楽しむためには、はまず自分の足で動けることは非常に重要な事です。
長年、筋力不足や関節痛をそのままにしている方は早めにご相談ください。